PICSについて。アメリカでの看護を知る。

PICSという言葉をご存知だろうか。Post Intensive Care Syndromeの略であり集中治療後症候群と呼ばれている。近年では救命できる命の数も増えて来ているんですよね。そして前までは、ICUに入るほどの重症なんだから、後遺症とかが残るのは仕方ないよねって考えられていたの。でも!最近はICU退室後の生存者がどんな風になっているのかを追った研究がたくさんされているみたい。例えば救命されてICUを出られたとしてもPTSDになったり、認知症になったりして結局長期生存率が低かったり、QOLが低下してしまってるということ。


原因

原因は大きく分けて3つの要因が考えられています。

  1. 検査、治療、ケアの因子
  2. 環境因子
  3. 精神因子

解決策、予防策

検査治療ケア因子

これには各種使用した薬剤の副作用や、人工透析、人工呼吸器の使用、カテーテル、吸引、採血、体位変換などがある。これらの因子に対する改善策については、ABCDEバンドルを活用した早期人工呼吸器の離脱、早期ICUからの退室、根拠に基づいた治療が挙げられる。

環境因子

光やアラーム音、閉鎖された空間などが挙げられる。これらの解決法としては、音楽、アイマスク、耳栓の使用、環境整備が挙げられる。

精神因子

これには不眠、ベッド上安静・閉鎖された空間によるストレス、仕事や社会復帰に対しての不安などが挙げられる。これらの対策には日記をつける、患者・家族のメンタルケアについて挙げられる。

私が働いている病院で何をしているか

私の働いている病院ではこれらを予防するために、①音楽を流す②個室であればマイクを持ってもらいカラオケができるようにする③24時間面会を可能にする④入眠中はできるだけモニターをスリープモードにし睡眠を妨害することのないようにする⑤申し送りの際にはABCDEバンドルを使用する⑥人工呼吸器早期離脱に向け毎日人工呼吸器離脱可能かチェックを行う⑦ICU看護師が日記を書き患者さんの治療の流れが意識が戻った際にわかるようにするなどを行なっている。

日記を書くというのは最近取り組み始めたものであり、筋弛緩と鎮静を行い人工呼吸器管理を行っていた患者さんが意識レベルが戻った時にPICSに陥ることがないように行っている。取り組み始めたばかりなのでどのような効果があるのかはわからないけれどもし私が患者であったら自分の意識がなかった時に何をされていたのか知るツールがあるということはとてもいいと思う。気づいたら苦しい人工呼吸器をつけられて、両手両足を抑制されていたら何が起こったのかわからなくなると思う。やはり私でも怖いし、そういう思いを患者さんにさせたくないなとも思う。


アメリカの病院ではどんなことができるのか

知り合いがいるわけではないので手に入れた情報でしかないのですが、リハビリのためにWiiができたり、ペットも家族の一員とみなしてくれるので面会ができたり。。。全然日本と違う。私の病院はICUにはテレビすらありません。なんたる違い。死期が迫っていてもペットはダメだし。でもアメリカでの医療費はとても高いからそれくらいのサービスを受けられるのかな。と思ったり。

このサイト、すごくわかりやすくてオススメです。

http://drmagician.exblog.jp/20272480/

 

PICS予防を実際に行っての結果

私の病院で行っていた⑦の日記についてなのですが、この前重症膵炎で人工呼吸器管理を行い鎮静をしていた患者さんがICUにきてくれて鎮静をかけられていた時の話をしてくれていたのですがやっぱり何も覚えられてなかったらしいです。入院した初日のことは覚えているが翌日からの記憶は全くないみたい。だから、日記を読んで自分がどのような状態にあったのかを把握できたみたいです。また、現在はリハビリも進み歩行可能まで回復していました。みた様子からはPTSDになっている様子も伺えなかったのでどれくらの効果はあったかわかりませんがマイナスには働いてないみたいです。退院した後もたまに外来に来た時に気軽にICUに遊びにきて顔を見せてくれるのであの日記の効果はやはり高かったのかも。もしICUで働いていて同じような状況にあるかたは試してみてください。そしてICUで働いている方々、意見交換をしたいのでコメント、お待ちしています🌟

 

アメリカで看護師になるためには下記の記事を参考にしてください

無料で勉強できるNCLEX

アメリカで看護師になるには〜テキスト編〜

アメリカで看護師になるには〜参考書編〜

アメリカで看護師になるまでの流れを知りたいかたは下記の記事を参考にしてください

アメリカで看護師になるまで

 


あわせて読みたい

コメントを残す