ICU看護師が教える簡単に理解できる血ガス

みなさんは血ガスに苦手意識をもっていませんか?みる順番さえわかれば簡単なのです。今日は血液ガス分析について勉強していきたいと思います!

∇血液ガスとは

血液ガス分圧(Blood Gas Analysis)は動脈血から採取し計測します。そこからは、動脈血酸素分圧(Arterial Partial Pressure of Oxygen:PaO2)、動脈血二酸化炭素分圧(Arterial Partial Pressure of Carbon Dioxide:PaCO2)、水素イオン指数(Potential of Hydrogen:pH)の3つです。そのほかにもこの3つの値を計算することで、塩基過剰(Base Excess)やSaO2(Arterial Oxygen Saturation)などを求めることが出来ます。

 

∇血液ガスはなんの為の検査?

呼吸の評価、ホメオスターシスが維持できているのかの評価、電解質や乳糖等を迅速に評価するしたいときなどそのときによって違うのでなぜ血液ガスをとるのか考えなければなりません。

 

∇基準値

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∇どの順番で血液ガスは見ていけばいいの?

1、pHを見よう

まずはじめにpHをチェック(pH:7.4(±0.05)が正常値)

ここでアシデミア(pH:7.35よりも低い時)なのかアルカレミア(pH:7.45よりも高い時)なのか判断。

 

2、PaCO2を見よう

次にPaCO2のチェックです。基準値(35-45mmHg)より高いですか?低いですか?

そこで何性(もし呼吸性であればPaCO2の変換あり。そうでなければ代謝性)のアシドーシスなのかアルカローシスなのか判断する。

 

3、最後にHCO3をチェックしよう

HCO3をみて予測した答えが正しいかを確かめる。正常範囲は22-26mmol/l。矛盾していた場合には混合性(呼吸性・代謝性)の病態であることが分かる。

 

∇AGアニオンギャップとは

血中の陽イオンの総量と陰イオンの差。AG=Na-(Cl+HCO3-)その正常値は:12±2mEq/L

開大している場合=代謝性アシドーシスが存在。

AG造花の有無によって代謝性アシドーシスの原因(乳酸・ケトン体・尿毒素など)が絞り込める。

 

 

∇症例検討

分かりやすい症例を発見しました!大阪市立大学の安保浩二先生が作っているスライドです。詳しくはこちら

 

∇アシドーシスとアルカローシス

体内に酸が過剰になる異常な状態をアシドーシス(pH<7.35)と言います。アシドーシスには細胞や腎機能障害から生じる代謝性と、肺の障害から生じる呼吸性があります。生体ではこのような障害が生じた際に代償反応が働きます。また、体内に塩基が蓄積する異常な状態をアルカローシス(pH>7.45)といいます。アルカローシスには代謝性アルカローシスと呼吸性アルカローシスがあり、アシドーシスと同様に代償反応が働来ます。

∇酸塩基平衡4つの基本型

PaCO2の変化に対する酸塩基平衡の異常

呼吸性アシドーシスとは、肺胞換気が低下し血中CO2濃度が上昇する事によって生じます。原因には気管支喘息、肺気腫、無気肺などが挙げられます。また、神経系の異常によって呼吸筋を動かす筋肉がうまく動かなくなる疾患によっても生じることがあります。

呼吸性アシドーシスの原因

PaCO2が60mmHg以上に上昇➡️呼吸中枢が抑制➡️意識障害や呼吸抑制が生じ、CO2ナルコーシスになる➡️代償反応としては腎臓でHCO3-が上昇

つまり腎臓によるHCO3-再吸収を促進しアシドーシスを是正しようとする!

※しかしこの反応は遅く、慢性的にも低換気の患者では十分な代償がされていても

急性の低換気の代償にはなりません

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