無痛分娩とは?費用や痛み看護師の私が体験したレビュー
こんにちは、自由を求める看護師のあかねです。
[box class="pink_box" title="この記事を読んでわかること"]無痛分娩にしようか普通分娩にしようか悩んでいる人が私の無痛分娩のレビューを読んで無痛分娩のメリットデメリット、費用、どのような流れでの出産になるのかを知ることができるように経験したこと全て書いていきたいと思います![/box]
皆さんは「無痛分娩」ってご存知ですか?私は娘を無痛分娩で出産しました。私が無痛で分娩すると決めた時に周りから、「自然分娩で産みの痛みを味わった方がいいよ〜」「無痛にするの?勿体無い!」「初産は普通分娩のほうがいいよ」など・・・色々言われました。
最初気にすることなかれ!私の周りのアメリカ人の友達はみんな無痛で産んどるわ!
こんなに文明が発達して痛みを取り除いて出産できるのになぜその選択肢を選んではいけないのだ?と気にしていませんでした。
でも産んだ次の日の朝、出産を振り返る機会がありました。その時一番心につっかえていたのは「無痛分娩は楽、普通分娩をした人が賞賛される」みたいな文化です。
出産の前日にも無痛分娩だったら大丈夫、楽だよ〜みたいに助産師さんからも言われ、私楽して赤ちゃん産んでいいのかな?とすごく悩みました。
でも産んでみて思う。無痛分娩でも出産には変わりない!!赤ちゃんが生まれるのは尊いことに変わりはないということ!私もたくさんリサーチして普通分娩・無痛分娩のメリットやデメリットを比較して決定しました。
だけど無痛分娩の詳しい流れが書かれたレビューが全然見つからなかったので、私が書いて残しておこうと思います!!
この記事を読んで1人でも多くのお母さんが後悔なく出産の選択ができるお手伝いができたらと思います。
そして私は、無痛分娩を選んで本当に良かったと思っています!
では、一緒に無痛分娩について学んでいきましょう🌟
目次
無痛分娩とは?
まず無痛分娩とは!
硬膜外麻酔を使い行う分娩のことです。
硬膜外麻酔とは→腰のあたりから細いチューブを脊髄の近く、硬膜外腔というところに入れてそのチューブから麻酔薬を投与しながら分娩を行うことで分娩の痛みを取ることができる麻酔の方法です。
胎児への鎮痛の影響:鎮痛薬は胎盤を通してわずかに赤ちゃんへ移行するがたくさんの新生児を調べた結果、鎮痛薬の影響はないと言われている。赤ちゃんの心拍数が低下することがあるが数分以内の一時的なもの。
お母さんへの影響:極めて稀(50,000~100,000例に1例程度)に麻酔中毒や下肢神経障害などの重篤な合併症が起こることがある。足の痺れ、脱力感、尿がうまく出せない、かゆみ、血圧低下、発熱が現れることがあるが一時的なものである。
お母さんの合併症:1%程度の頻度で産後に強い頭痛が出ることがある。他に薬剤アレルギー神経障害、局所麻酔薬中毒、高位・全脊髄くも膜麻酔、硬膜外血腫・膿瘍、髄膜炎が起こることがあるが極めて稀であり後遺症を残すようなものは100,000例に1例程度と考えられる。
硬膜外麻酔ってどんな感じ?
実際に私も硬膜外麻酔を使ったのでその感想、手順を紹介したいと思います!!
硬膜外麻酔のチューブを背中から入れる時
→出産前日に入院し、病院について自室に移動したらすぐに着替えて硬膜外麻酔を入れました。分娩台に横向きになって寝て、体育座りのような格好になります。
そしたら先生が局所麻酔を背中にします。その時は針の刺される痛みがあり、ちくっとします。そんな耐えられない痛みではなかったです。
麻酔のチューブを入れる時は局所麻酔が効いているので圧迫感と変な威圧感みたいなのはありましたが痛みはなかったです。でも「うっうっ」とその変な感覚を我慢するのに声が出てしまいました。
背中にチューブを入れた後
→背中にチューブを入れた後は、チューブの入っているところに透明な薄いテープを貼ってくれるので抜ける心配はないです。
トイレにも動いていけますし、普通に生活ができます。私は入れた日の夜から刺入部の痛みと腰の痛みが強く夜めちゃくちゃ辛かったです。
もしかしたら普通にベッドが体に合っていなくて腰が痛かっただけなのかも。
あまりに辛かったので鎮痛剤をもらって内服しました。私は不安と痛みに弱いタイプなので・・・
背中から麻酔薬を入れ始めてから分娩まで
→陣痛を促進する薬を出産日の前日から内服薬で飲み始めます。
出産日当日の朝5時から点滴で陣痛を促進する薬を使っていくのでその薬を使い始めるとどんどん陣痛が進みます。
私が感じた陣痛は生理痛の激痛バージョンで顔が歪んで動けなくなって少し声が漏れてしまうほどの陣痛。
もう痛みを我慢できない、もう鎮痛薬を使い始めたいという時に薬を使い始めます。
あまり痛みを我慢してしまうと麻酔薬も効かなくなってしまうので早めに薬を使って欲しいと助産師さんに伝えるのがいいそうです。
麻酔薬を入れる時には、血圧が下がってしまうそうなので最初は少しずつ投与しながら上むき、左向き、右向きと血圧を測りながら投与して行きます。
そこで血圧が安定しているか確認し、持続で麻酔薬を入れて行きます。背中の痛みは薬を使った後から全くなくなりました!
私は子宮口3〜4センチ開いたところで使用開始しました。
麻酔薬を投与して最初は足の感覚もあるし動かすこともできました。でもまずは右足が動かなくなって、その後左足が動かなくなりました。
感覚で言えば正座をした時の足の感覚です。重たいような痺れるようなそんな感じでした。麻酔薬を使用してからはトイレに行くことができないので、尿がしたい時には助産師さんが細い管を尿道に入れて尿を出します。
どこを触られている、何をされているかはわかるのですが、痛みだけがないのが硬膜外麻酔!すごいです!
陣痛がどんどん進んでいる間、お腹が張る感覚がたまにありました。
そのほかはじっと子宮口が全開まで開くのを待つだけです。食事もしっかり美味しく食べられました!
子宮口が10cmになってからはいきむ!いきむ!いきむ!でも痛みがない分うまく力が入らないらしく、いきめないようで私もいきんでも赤ちゃんがなかなか出てこなかったです。
最終的に会陰切開と吸引分娩で無事に生まれました!
一番恐れていた会陰切開は麻酔のおかげで切られた感覚だけあり痛みは全くなかったです。
切開したところを縫われている時も縫われている感覚だけあり本当に無痛を選んでよかったと心から思いました( ; ; )
無痛分娩のメリット
私が経験して感じた無痛分娩のメリットは以下の3つです。
1、出産に対してネガティブな思い出を作ることなく終わることができた
→子供は2〜3人欲しいと思っているので最初の出産で痛みというネガティブな思い出を作りたくないという思いがありました。
痛みだけがなく、赤ちゃんが産道を通ってくる感覚もいきむ感覚も感じることができます。
生まれた時の「やっと会えた!」という感覚はとても素晴らしいものでした。出産に対するネガティブな
2、コロナで立会いができない中1人で落ち着いて出産に挑むことができた
→1人で陣痛から出産まで立会いなしでは難しかったと思います。無痛でさえ緊張と不安で2日ねれなかったです。
分娩台に乗った時も足が緊張でガクガクしていました。その中で落ち着いて出産できたのはかなり大きかったです。
途中赤ちゃんに酸素が届いてないから酸素マスクをしたり・・・など色々なことがあった中でも無事に安心して産めたのは無痛のおかげだと思います。
3、痛みがない中でも赤ちゃんが生まれてくる感覚があった
→痛みが全てないわけではなく、しっかり陣痛の痛みは味わうことができました。
(ここは陣痛の痛みも怖い!という人は陣痛の早めの段階で薬を使って痛みをなくすことができます)体がどんな風に陣痛に向けて変化していくのか感じることもできました。
そして感覚は残っているのでどこまで赤ちゃんが出てきたか、今何をされているのかなどは分かったので全く感覚がない中ポンと赤ちゃんが生まれてくるわけではないことがわかりました!
後は、出産後の痛み(会陰切開の痛みや信じられないほどの浮腫、貧血など産後の痛みや辛さ)は普通分娩のお母さんたちと一緒です!
無痛分娩のデメリット
私が経験して感じた無痛分娩のデメリットは
1、費用が高い
→無痛分娩は普通分娩に比べて値段が高いです。私が産んだクリニックでは普通分娩の値段プラス100,000円でした。
これは自費なのでまるまるこの値段がかかります。多分クリニックや病院によって値段は変わってくると思うので必ずチェックしておくべきだと思います。
無痛分娩だと強い痛みが感じられないのでいきむ力が弱くなってしまい鉗子・吸引分娩になることが多いです。そのためその処置の分の値段もかかってしまいまうことが多いです。
私は吸引分娩になったのでその分プラスで25500円かかりました。
自分の加入している保険によって吸引分娩や鉗子分娩、会陰切開を行った時の費用が返ってくるところもあるようなので、事前にチェックしておくことをおすすめします!
結局トータルで329,570円自費で払っています。これは出産一時金を使って残った分の支払いなのでトータルだと420,000➕329,570=749,570円になります。
なので結構出費が大きくなってしまうのがデメリット・・・私のクリニックは特にお金がかかるところだったようなのでどこの産科で産みたいかなど考えてから病院を決めることを強くお勧めします!!
2、チューブの刺入部?腰が痛くて挿入した日は悶えた
→これは多分ベッドがあってなかったから?もあるかと思うのですがチューブを入れて数時間後から腰が痛すぎて曲げることができませんでした。
なので寝返りをする時も腰を痛くしないように慎重に動かなければならず本当に辛かった!
鎮痛薬は使えるようなので気になる方は痛みどめを使えます。私は時間が経ってきたら痛みが落ち着きました。
まとめ
無痛分娩の流れや費用、どんな感覚なのかというのはわかっていただけましたか?
出産でも分娩台に乗らないで自分の好きな体位でできるフリースタイル分娩や水中で出産する水中分娩など色々な出産の方法があります。
子供の出産は1度きり。なので1人でも多くのお母さんが色々な出産方法のメリット・デメリットを知って自分が納得できる方法で出産を行なっていけますように!
おまけ
びっくりしたことがクリニックのご飯の美味しさ!お祝い膳の時にはながーい帽子をかぶったシェフか出てきて料理の説明をしにきてくれてびっくりしました笑
これがお祝い膳のメインディッシュ!
毎日のご飯も美味しくて病院を出るまでは出産前の体重と変わりませんでした(>_<)